第39回 簿記入門(実戦練習編④)
試験本番で勝つための時間配分と解き方
― 解く問題・捨てる問題の判断基準 ―
前回(第38回)では、
財務諸表(P/L・B/S)を時間内に完成させる手順
を確認しました。
今回は、
試験本番で「どう戦うか」
に焦点を当てます。
1. 簿記2級は「満点を取る試験」ではない
まず大前提として、
簿記2級は、
満点を狙う試験ではありません
合格に必要なのは、
- 取れる問題を確実に取る
- 危険な問題に深入りしない
という判断力です。
2. 試験時間の目安配分
| 区分 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳問題 | 15分 |
| 第2問 | 文章問題・補助簿など | 20分 |
| 第3問 | 精算表・財務諸表 | 45分 |
この配分を超えたら、必ず切り上げます。
3. 問題を見た瞬間にやること
| ① 全体をざっと確認(2分) |
| ② 取れそうな問題に印をつける |
| ③ 難しそうな問題は後回しに決定 |
この時点で、
「全部解こう」と考えない
ことが重要です。
4. 第1問(仕訳問題)の戦い方
第1問は、
- 得点源
- スピード勝負
です。
| 判断 | 対応 |
|---|---|
| 見た瞬間に型が浮かぶ | 即解答 |
| 考えないと分からない | 後回し |
| 初見論点 | 捨てる |
仕訳は完答主義にこだわらないことが大切です。
5. 第3問(精算表・財務諸表)の優先順位
第3問では、次の順で処理します。
| 順 | 作業 | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 決算整理仕訳 | 得点源・後工程に影響 |
| ② | 損益計算書 | 数字が少ない |
| ③ | 貸借対照表 | 残りを埋めるだけ |
精算表が完璧でなくても、P/Lだけ先に作る判断もあり
6. 捨てる判断の基準
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 処理手順が思い出せない | 捨てる |
| 計算が複雑すぎる | 後回し |
| 部分点が狙える | 最低限書く |
迷った時点で時間を使いすぎです。
7. 残り5分でやること
| 符号(借方・貸方)の確認 |
| 当期純利益の一致確認 |
| 転記ミスのチェック |
新しい問題には手を出さない
まとめ
- 簿記2級は戦略の試験
- 時間配分は事前に決める
- 捨てる勇気が合格を呼ぶ
次回は、
簿記2級・直前総まとめ
を行います。
