第37回 簿記入門(実戦練習編②)
精算表を一気に完成させる
― 簿記2級・途中で迷わないための処理手順 ―
前回(第36回)では、
決算整理仕訳を集中的に練習しました。
今回は、その仕訳を使って、
精算表(決算整理後試算表)を完成させる
実戦練習を行います。
1. 精算表で受験生がつまずく理由
精算表が苦手な人の多くは、
- どこから手を付けていいか分からない
- 途中で借方・貸方が分からなくなる
- P/LとB/Sの区別があいまい
という状態に陥っています。
精算表は「順番」を固定すれば怖くありません。
2. 精算表の全体構造を確認する
| 区分 | 役割 |
|---|---|
| 試算表欄 | 決算整理前の残高 |
| 整理仕訳欄 | 期末修正 |
| 損益計算書欄 | 収益・費用 |
| 貸借対照表欄 | 資産・負債・純資産 |
この4つの欄を、
左から右へ、同じ順番で処理
していきます。
3. 実戦例:決算整理前試算表(抜粋)
| 科目 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 現金 | 120,000 | |
| 売掛金 | 200,000 | |
| 備品 | 100,000 | |
| 買掛金 | 90,000 | |
| 資本金 | 300,000 | |
| 売上 | 500,000 | |
| 給料 | 180,000 |
4. 決算整理仕訳を整理欄に書く
整理① 減価償却
備品(100,000円、耐用年数5年)
| 借方 | 減価償却費 20,000 |
| 貸方 | 備品減価償却累計額 20,000 |
整理② 貸倒引当金
売掛金残高200,000円、見積率5%
| 借方 | 貸倒引当金繰入 10,000 |
| 貸方 | 貸倒引当金 10,000 |
5. 精算表への転記ルール(ここが重要)
| 科目の性質 | 転記先 |
|---|---|
| 収益・費用 | 損益計算書欄 |
| 資産・負債・純資産 | 貸借対照表欄 |
迷ったら「P/LかB/Sか」を先に判断
6. 完成後に必ずやるチェック
| 損益計算書欄の借貸は一致しているか |
| 貸借対照表欄の借貸は一致しているか |
| 当期純利益がP/LとB/Sで一致しているか |
このチェックを必ず最後に行うことで、
ケアレスミスを大きく減らせます。
まとめ
- 精算表は順番がすべて
- 整理仕訳→転記→チェックを固定
- P/LかB/Sかを先に判断
次回は、
財務諸表作成問題(P/L・B/S)
を扱います。
