第50回 総合問題で点を取り切るための「仕訳の処理順」

ここまで、

  • 決算整理仕訳
  • 前払・未払・未収・前受
  • 減価償却
  • 固定資産の売却・除却

と、一通りの個別論点を見てきました。

しかし、本試験で問われるのは、
「知っているか」ではなく「処理できるか」です。

第50回では、
総合問題で崩れないための仕訳処理の順番
を、具体例を交えて整理します。


1.総合問題で点が取れない原因

できるはずなのに点が取れない人には、共通点があります。

  • 問題文を読んだ瞬間に仕訳を書き始める
  • 思いついたところから処理する
  • 途中で「何をやっているか」分からなくなる

これは知識不足ではなく、
「処理の順番」が決まっていないことが原因です。


2.総合問題の基本処理フロー

総合問題は、必ず次の順番で処理します。

  1. ① 通常取引(売上・仕入・経費)
  2. ② 決算整理仕訳
  3. ③ 固定資産の処分

この順番を崩さないだけで、
ミスは大幅に減ります。


3.実戦イメージで確認する

例)
当期中に次の取引があった。
・商品を掛けで販売した
・家賃を1年分前払いしている
・備品を売却している

この問題で、やってはいけないのは、
売却の仕訳から書き始めることです。

まずやるのは、

① 通常取引の処理

売上・仕入・経費など、
期中の動きを先に処理します。

② 決算整理仕訳

前払・未払・減価償却など、
期間のズレを修正します。

③ 固定資産の処分

最後に、
帳簿価額 → 売却価額 → 益損
の順で処理します。


4.時間を奪われないためのコツ

① 仕訳は完璧を狙わない

7割の確信で書いて進む方が、
結果的に得点は安定します。

② 計算は紙に残す

帳簿価額や月割計算は、
必ず書き出すことでミスを防げます。

③ 悩む論点ほど後回しにしない

決算整理や固定資産は、
後に回すほど不安が増える分野です。


5.この回までで身についたこと

  • 仕訳には「型」がある
  • 決算整理はズレの修正
  • 固定資産処分は帳簿価額がすべて

これらを順番どおり使えるようになった時、
総合問題は「怖い問題」ではなくなります。


まとめ

  • 総合問題は処理順が命
  • 通常取引 → 決算整理 → 処分
  • 思考を止めず、流れで処理する

次回は、
👉 「本試験で実際に起こる“時間切れ”を防ぐ解答戦略」
をテーマに、点数を最大化する考え方に踏み込みます。