税理士試験(特に簿記論・財務諸表論)で、
合否を大きく左右するのが「決算整理仕訳」です。
実はここ、
- 理屈は分かっている
- 個別論点も理解している
それでも点を落とす人が非常に多い分野です。
今回は、
「なぜ決算整理で崩れるのか」
その共通点を整理していきます。
1.決算整理仕訳は「特別」だと思ってしまう
まず一番多いのが、この思い込みです。
「決算整理仕訳は難しい」
「普段の仕訳とは別物」
しかし実際には、決算整理仕訳も通常仕訳の延長です。
違うのは、
「期間をまたぐかどうか」
それだけです。
特別扱いすると、逆に頭が混乱します。
2.「現金が動かない仕訳」が苦手
決算整理仕訳が苦手な人の多くは、
- 現金・預金が出てこない
- 目に見える動きがない
仕訳に不安を感じます。
代表例は、
- 前払費用・未払費用
- 未収収益・前受収益
- 減価償却費
ここで大事なのは、
「現金ではなく、期間を見る」
という視点です。
3.決算整理の基本は「ズレの修正」
決算整理仕訳は、難しく考える必要はありません。
やっていることは、常にこれです。
「今期の損益と、実際の取引のズレを直す」
たとえば、
- 払ったけど、まだ今期の費用じゃない → 前払費用
- 使ったけど、まだ払っていない → 未払費用
すべて、ズレを元に戻しているだけです。
4.よくある失点パターン
① 前払・未払・未収・前受がごちゃごちゃ
言葉を覚えようとすると、必ず混乱します。
覚えるべきなのは、
「今期の収益・費用かどうか」
それだけです。
② 減価償却を丸暗記している
定額法・定率法の計算以前に、
- なぜ費用になるのか
- なぜ毎期分けるのか
ここが曖昧だと、応用で崩れます。
③ 決算整理仕訳を後回しにする
本試験では、最後に残すほど危険です。
迷いやすい論点ほど、
早めに処理する勇気が必要です。
5.決算整理を安定させる考え方
- 現金ではなく「期間」を見る
- 増えすぎた収益・費用を減らす
- 足りない収益・費用を足す
この3点を意識するだけで、
決算整理仕訳は一気に整理されます。
まとめ
- 決算整理仕訳は特別ではない
- やっているのは「ズレの修正」
- 現金ではなく期間で考える
次回は、
👉 「前払・未払・未収・前受を一発で整理する思考法」
をテーマに進めると、かなり実戦力が上がります。
