日別アーカイブ: 2026年2月4日

第46回 決算整理仕訳で一気に点を落とす人の共通点

税理士試験(特に簿記論・財務諸表論)で、
合否を大きく左右するのが「決算整理仕訳」です。

実はここ、

  • 理屈は分かっている
  • 個別論点も理解している

それでも点を落とす人が非常に多い分野です。

今回は、
「なぜ決算整理で崩れるのか」
その共通点を整理していきます。


1.決算整理仕訳は「特別」だと思ってしまう

まず一番多いのが、この思い込みです。

「決算整理仕訳は難しい」
「普段の仕訳とは別物」

しかし実際には、決算整理仕訳も通常仕訳の延長です。

違うのは、
「期間をまたぐかどうか」
それだけです。

特別扱いすると、逆に頭が混乱します。


2.「現金が動かない仕訳」が苦手

決算整理仕訳が苦手な人の多くは、

  • 現金・預金が出てこない
  • 目に見える動きがない

仕訳に不安を感じます。

代表例は、

  • 前払費用・未払費用
  • 未収収益・前受収益
  • 減価償却費

ここで大事なのは、
「現金ではなく、期間を見る」
という視点です。


3.決算整理の基本は「ズレの修正」

決算整理仕訳は、難しく考える必要はありません。

やっていることは、常にこれです。

「今期の損益と、実際の取引のズレを直す」

たとえば、

  • 払ったけど、まだ今期の費用じゃない → 前払費用
  • 使ったけど、まだ払っていない → 未払費用

すべて、ズレを元に戻しているだけです。


4.よくある失点パターン

① 前払・未払・未収・前受がごちゃごちゃ

言葉を覚えようとすると、必ず混乱します。

覚えるべきなのは、
「今期の収益・費用かどうか」
それだけです。

② 減価償却を丸暗記している

定額法・定率法の計算以前に、

  • なぜ費用になるのか
  • なぜ毎期分けるのか

ここが曖昧だと、応用で崩れます。

③ 決算整理仕訳を後回しにする

本試験では、最後に残すほど危険です。

迷いやすい論点ほど、
早めに処理する勇気が必要です。


5.決算整理を安定させる考え方

  • 現金ではなく「期間」を見る
  • 増えすぎた収益・費用を減らす
  • 足りない収益・費用を足す

この3点を意識するだけで、
決算整理仕訳は一気に整理されます


まとめ

  • 決算整理仕訳は特別ではない
  • やっているのは「ズレの修正」
  • 現金ではなく期間で考える

次回は、
👉 「前払・未払・未収・前受を一発で整理する思考法」
をテーマに進めると、かなり実戦力が上がります。