ここからは2級で確実に点を取るための重要論点に入ります。
今回は「売上原価」です。
決算問題で必ずと言っていいほど出題されます。
しかも、ここを落とすと利益が全部ずれます。
1. 売上原価とは何か?
売上原価とは、
当期に売れた商品の原価
です。
「仕入=売上原価」ではありません。
2. 売上原価の公式
期首商品棚卸高 + 当期仕入 - 期末商品棚卸高 = 売上原価
3. なぜこの式になるのか?
| 期首棚卸 | 前期から残っている商品 |
| + 仕入 | 当期に買った商品 |
| - 期末棚卸 | まだ売れていない商品 |
売れた分だけを取り出す計算です。
4. 具体例で理解する
期首棚卸高 300,000円
当期仕入 1,200,000円
期末棚卸高 400,000円
売上原価=300,000+1,200,000−400,000
=1,100,000円
5. 決算整理仕訳(仕入勘定で処理している場合)
① 期首棚卸の振替
(借)仕入 300,000 /(貸)繰越商品 300,000
② 期末棚卸の計上
(借)繰越商品 400,000 /(貸)仕入 400,000
→ 仕入勘定が売上原価になる
6. 練習問題
問題1
期首棚卸 200,000円、仕入 900,000円、期末棚卸 150,000円。
売上原価はいくらか。
解答を見る
200,000+900,000−150,000=950,000円
問題2(利益計算)
売上 1,500,000円。
期首棚卸 100,000円、仕入 800,000円、期末棚卸 200,000円。
その他費用 200,000円。
当期利益はいくらか。
解答を見る
売上原価=100,000+800,000−200,000=700,000
利益=1,500,000−700,000−200,000
=600,000円
7. 試験でよくあるミス
- 期末棚卸を足してしまう
- 期首棚卸を忘れる
- 仕訳を逆にする
棚卸は売れていない分を除く作業です。
次回予告
第59回では、商品評価損と低価法を扱います。
売上原価の発展論点です。
