第41回 ここからは「合格するための勉強」に入ります
ここまで40回にわたって、税理士試験(主に簿記・会計)の全体像や考え方を解説してきました。
ここで、正直なところを一度きちんと整理しておきたいと思います。
「この内容だけで試験に合格できるか?」
結論から言うと、まだ足りません。
そして、それは欠点ではなく、むしろ正しい順序です。
なぜ、ここまでは「合格できるレベル」まで踏み込まなかったのか
税理士試験、とくに簿記論・財務諸表論は、
- 仕訳を正確に切れるか
- 計算を最後まで崩さずにできるか
- ひっかけや定番ミスを回避できるか
で合否が決まる試験です。
その一方で、多くの受験生がつまずく原因は、とてもシンプルです。
- なぜその処理をするのか分からない
- 暗記した仕訳が少し形を変えられると対応できない
- 「わかったつもり」で問題演習に突入してしまう
そこでこのシリーズの前半40回は、
- 会計の考え方
- 費用・収益・資産・負債の関係
- 「数字の裏で何が起きているのか」
を、あえて試験テクニックに寄せすぎず解説してきました。
これは、後半で本格的に問題を解くための土台作りです。
ここから先はフェーズが変わります
第41回以降は、はっきり方向性を切り替えます。
ここからは「理解する」ではなく、「解けるようになる」ための内容です。
具体的には、次の3点を強く意識して進めていきます。
① テーマを絞って、徹底的に掘り下げる
今後は、
- 減価償却
- 売掛金・貸倒引当金
- 棚卸資産
- 固定資産の売却・除却
といったテーマを、1つずつ取り上げます。
そして、
- なぜその仕訳になるのか
- 試験ではどう聞かれるのか
- どこでミスが起きやすいのか
を、かなり細かく見ていきます。
② 「よくある失点パターン」を先に潰す
税理士試験は、
「難しい問題が解ける人」よりも
「当たり前の問題を落とさない人」
が合格します。
そのため今後は、
- なぜそこで点を落とすのか
- どう考えれば回避できるのか
- 割り切っていいポイントはどこか
といった実戦視点を前面に出します。
③ 小さな例題で「手を動かす」
読むだけで終わらせないために、
- 簡単な数字
- 短い計算
- 思考の流れが追える解説
を組み合わせていきます。
「なぜその計算になるのか」を言葉で説明できる状態を目指します。
第41回のまとめ
- ここまでの40回は、合格への準備段階
- 足りないと感じるのは、感覚として正しい
- 第41回以降は、合格に直結する内容に踏み込む
次回からは、具体的なテーマを取り上げて、
「なぜ間違えるのか」「どうすれば解けるのか」
を一緒に確認していきます。
いよいよ、税理士試験の本丸に入っていきましょう。
